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三上延 著 メディアワークス文庫【ビブリア古書堂の事件手帖1~栞子さんと奇妙な客人たち~ 】感想・レビュー【殺人のないミステリ】

三上延 著 メディアワークス文庫【ビブリア古書堂の事件手帖】感想・レビュー【殺人のないミステリ】
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記事の内容

ビブリア古書堂の事件手帖1【プロローグ】

「五浦大輔」と「ビブリア古書堂」の出会いが書かれている。

これぞプロローグって感じ。

第一話〜夏目漱石『漱石全集・新書版』

祖母の持っていたこの本がきっかけで、五浦は本が読めなくなる。

その祖母が亡くなり、本を処分する事となり、その前に査定をしてもらう為に五浦は『ビブリア古書堂』に本を持ち込む。

この巻では「栞子」は怪我をしていて入院中。

自ら病院に本の査定をしてもらいに行く事になり、ここで五浦は栞子の驚異的な本の知識と洞察力を目の当たりにする。

栞子により祖母の死ぬまでずっと隠し続けていた過去の秘密触れ、それが五浦自身にも関係してくると知る。

ここから五浦はビブリア古書堂でアルバイトを始める。

第二話〜小山清『落穂拾・聖アンデルセン』

古書の「せどり屋」をやっているというビブリア古書堂の常連、ホームレスの「志田」が登場。

志田は古書の買取と一緒に「本を盗まれた」と厄介な相談事を持ち込む。

五浦は入院中の栞子に、関係者に聞き込みをした情報を話し解決していく。

そこには、口の悪い大人びた中学生の少女「小菅奈緒」が関係していた。

この話では男爵というあだ名の「笹井菊哉」も登場する。

第三話〜ヴィノグラードフ クジミン『倫理学入門』

ビブリア古書堂に「坂口昌志」という、ちょっとあやしい男性から本を買い取って欲しいと、この本が持ち込まれた。

入院中の栞子に本の査定とあやしい男の事を言うと、栞子はまた、その本だけで男の素性がわかってしまう。

その時病室に坂口の妻と名乗る「しのぶ」が押しかけてきて、本を返して欲しいという。

五浦と栞子が戸惑っていると、坂口本人もやってくる。

そこで栞子は2人を優しく真実へと導く。

第四話〜太宰治『晩年』

三話の終わりで栞子の怪我は事故ではなく、神社の石段から突き落とされたと告白される。

原因は太宰治の晩年という古書を所有しているからで、売値は300万以上の値がつく貴重な古書だと言う。

犯人をおびき寄せるのを手伝って欲しいと懇願される五浦。

危険とはわかっているが栞子を守る為に承諾する。

多少なイレギュラーがあったかと思うが、栞子のシナリオ通りに犯人を追い詰める事となるが、その意外な犯人とそこに五浦の過去にまつわる、ある真実に近い仮説が浮かび上がる。

ビブリア古書堂の事件手帖1【エピローグ】

四話の終わりで栞子が犯人を捕まえる為のシナリオの真意を知らされていなかった事を知った五浦はビブリア古書堂を辞めてしまう。

しかし退院した栞子は五浦に会いに行く。

本が読めない五浦の為に太宰治の晩年の話を聞かせるという約束を果たしていないと・・・・その後は2巻のお楽しみ。

ビブリア古書堂の事件手帖1【ネタバレなし感想・レビュー】

大分前にテレビドラマでやっていたのを見た記憶があるが、内容はまるで覚えていないので新たな気持ちで読んだ。

初巻はほぼ人物紹介のための本に纏わる謎解きがメインなので物足りない感じはしたが、これはこれで軽い気持ちで読めるのがいい。

「栞子」かわいさにやられてしまったし、助手となる「五浦」との関係が楽しみになる作品だった。

今さらながらこれから「ビブリア古書堂」シリーズを少しずつ読み進めようと思う。

メタトロン

よみかつぶろぐ的総評

ビブリア古書堂の事件手帖
低評価
高評価

ビブリア古書堂の事件手帖1【みんなのつぶやき・感想】

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